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スペインから日本へ:Methanol Reformerが水素イノベーションを加速
スペインのクリーンテック企業 Methanol Reformer(メタノール・リフォーマー) にとって、EU Business Hub @ Smart Energy Week Autumn 2025 ビジネスミッションへの参加は大きな転機となりました。
同社の日本市場担当ビジネス開発マネージャーである エミリオ・ビセンテ・ジェペス氏 は次のように語っています。
「日本は、水素社会の実現に向けて本格的な前進を遂げている数少ない国の一つです。EUの枠組みの下で参加したことにより信頼性が高まり、多くの貴重な企業との接点を得ることができました。」
Methanol Reformerは、水素物流の実用化を推進するスペインのクリーンテック企業です。同社は、必要な場所・必要なタイミングでメタノールから直接水素を生成する技術を提供しています。
同社のモジュール型システムは、
- コンパクトな改質装置(リフォーマー)
- コンテナ型の水素生成システム
- 発電システム
などを展開しており、従来の水素供給チェーンに比べて、より効率的で柔軟な代替手段となっています。
ビセンテ氏は次のように説明しています。
「私たちの目標は、水素物流を真に実用的なものにすることです。」
さらに、
「メタノールは輸送が容易であり、私たちのリフォーマーを使えば、必要な時に必要な場所で効率的かつ持続可能に水素を生産できます。」
と述べています。
現在、同社はシリーズA資金調達ラウンドの段階にあり、生産能力の拡大と海外展開を進めています。
すでにスカンジナビア諸国、米国、日本に顧客を持ち、日本では 三菱ガス化学 との協業契約を通じてアジア市場への戦略的な足掛かりを築いています。
東京で築かれた架け橋
エミリオ氏がEU Business Hubを知ったきっかけは、同僚からプログラムのウェブサイトを紹介されたことでした。
「これは単なる展示会出展支援ではなく、日本のような複雑な市場に参入するための実践的な準備と支援が提供される点に強く惹かれました。」
と振り返ります。
さらに、
「すでに日本市場での機会を模索していた当社にとって、まさに理想的なプログラムでした。」
と語っています。
ビジネスミッションの前後を通じて、EU Business Hubチームは次のような支援を提供しました。
- 日本市場に関する情報提供
- ビジネスマッチメイキング
- 商談準備支援
- 日本企業との商談に向けたアドバイス
これにより、Methanol Reformerは日本企業との商談に向けた戦略を磨き、文化的・商業的な違いを理解した上で準備を整えることができました。
有意義だったB2B商談と企業訪問
今回のミッションにおける大きな成果の一つは、綿密に企画されたB2B商談と企業訪問でした。
特に注目すべき訪問先として、同社がターゲット企業の一つとして位置付けていた レゾナック(Resonac)川崎事業所 への訪問が挙げられます。
また予想外の成果として、同じEU Business Hub参加企業との交流から、欧州域内での将来的な協業の可能性についても議論が生まれました。
ビセンテ氏は次のように述べています。
「最も価値があったのは、体系的なプログラム運営と人的サポートが組み合わされていたことです。」
さらに、
「日本市場は初めて参入する企業にとって敷居が高く感じられます。しかしEU Business Hubは、文化理解から商談中の個別サポートまで提供してくれたため、日本市場が非常に身近なものになりました。」
と評価しています。
また、
「訪問先のアレンジから交流イベントまで、すべてが非常によく運営されており、快適で生産的な滞在となりました。」
と語っています。
長期的な成長につながる関係構築
ビジネスミッション終了後も、EU Business Hubチームは継続的なフォローアップ支援を提供しました。
その結果、Methanol Reformerは日本企業との対話を継続し、具体的な投資協議へと発展させています。
特に有望な成果として、日本の大手企業が運営する 「Hydrogen House(水素ハウス)」 を訪問したことが挙げられます。
この訪問をきっかけに、現在は投資に関する具体的な議論が進められています。
ビセンテ氏は次のように語っています。
「あの訪問は大きな突破口でした。」
さらに、
「EUパビリオンで得られた知名度があったからこそ実現した面談であり、その後、本格的な投資協議へと発展しています。」
と説明しています。
日本市場は時間がかかるが価値が大きい
同社は、日本市場では忍耐が不可欠であることも強調しています。
実際、三菱ガス化学との協業では、
初回面談から正式提案まで約8か月
を要したといいます。
しかしその一方で、
「日本では成果が出るまで時間がかかります。しかし、一度信頼関係を築けば、そのパートナーシップは非常に強固で長続きします。」
とビセンテ氏は述べています。
そして、
「EU Business Hubは、その長い旅路を始めるための最高のプラットフォームでした。」
と評価しています。
今後の展望
Methanol Reformerは今後、
- 日本企業との協業深化
- ミッションで出会った企業との継続的な関係構築
- 追加商談の実施
を進める予定です。
また、
- 日本国内での製造拠点設立の可能性
についても検討を始めています。
ビセンテ氏は次のように締めくくっています。
「現在、フォローアップミーティングの準備を進めるとともに、日本での製造拠点設立の可能性も探っています。」
そして、
「今回のミッションは始まりに過ぎませんでした。私たちに知名度と勢いの両方を与えてくれたのです。」
と語っています。
詳細情報
ビジネスミッション一覧
https://eubusinesshub.eu/missions-catalogue
EU Business Hubプログラムについて
https://eubusinesshub.eu/about-programme
EU Business Hubについて
EU Business Hub – Japan and the Republic of Korea は、2024年に開始されたEU資金による支援プログラムです。
対象分野:
- グリーン・低炭素技術
- デジタル
- ヘルスケア
- 医療機器
2024年から2027年にかけて、
- 日本向け10回
- 韓国向け10回
合計20回の業界別ビジネスミッションを実施しています。
参加企業には、
- 戦略コーチング
- ビジネスマッチメイキング
- 現地通訳サービス
- 包括的な運営・物流支援
が提供されます。
EU Business Hubは、従来の EU Business Avenues / EU Gateway to Japan プログラムの後継事業です。