EUビジネスハブ・ミッションは、日本企業との戦略的なビジネスパートナーシップの創出を目的としており、「日本市場への参入や協業に関心をもつ欧州企業が、自社の強みを活かして日本企業と連携するための架け橋となる」ことを目指しています。
第4回となる今回のEUビジネスハブ・ミッションの期間中、欧州側の参加企業は日本企業の関係者と1,300回以上の商談を実施。再エネやカーボンニュートラルに関心を持つ日本企業との協業機会の創出や、今後の共創プロジェクトに向けた土台構築が着実に進められました。欧州連合(EU)代表部 ジャン=エリック・パケ駐日大使も視察に訪れ、「日本と欧州がサステナブルな未来に向けて手を取り合う、重要なステップになる」と語りました。EUビジネスプログラムは、欧州連合(EU)代表部が主導する官民連携の取り組みであり、今後も複数回にわたるビジネスミッションを通じて、日本企業との実質的なパートナーシップの創出を後押ししてまいります。
EUと日本の協力関係をさらに強化するため、本プログラムでは今後も多数のビジネスミッションを予定しています。詳しくは、以下のリンクよりご確認いただけます。
●ビジネスミッション一覧:Missions Catalogue | EU Business Hub
日欧連携の深化:イノベーションで築く持続可能な未来
今回のビジネスミッションに合わせて、駐日EU大使 ジャン=エリック・パケ氏がEUパビリオンを訪問しました。大使は、「欧州の革新的なソリューションを日本のパートナーとつなぐこと」が本プログラムの主な目的であると述べ、日欧間の連携によるビジネス創出の意義を強調しました。
特に、EUと日本市場の統合を「最も大きな成果」と位置付け、厳しい環境下でもサプライチェーンの強靭性を高めることに貢献している点に言及。また、「こうした取り組みにより、両者の関係が深まり、共通の価値が創出されることは常に意義深い。経済安全保障の観点からも、日欧の連携強化は重要な投資である」と語りました。
参加企業スポットライト
Primo Marine(オランダ)
Primo Marineは、水中ケーブルや海底パイプラインの敷設・保護に特化した国際的なコンサルティング企業です。プロジェクトのあらゆる工程を一貫して支援できる点が強みであり、今回のミッションを通じて日本市場への参入機会を模索しました。「事前準備を通じて、日本におけるビジネスの進め方や企業文化を学ぶ貴重な機会となりました」と語り、今後の事業展開に向けた確かな足がかりを得た様子がうかがえました。
●企業ウェブサイト: https://primo-marine.com/
Terrensis SAS(フランス)
Terrensis SASは、フランスで初めて自然水素の探査許可を得た先駆的企業であり、地下に眠る次世代エネルギー資源の発掘に挑んでいます。今回は、フランスのグラン・テスト地域の推薦により参加。「日本企業や研究機関との接点を通じ、日本が自然水素において大きな可能性を秘めていると確信しました」とコメント。日本での初滞在を楽しみつつ、将来的なビジネス展開にも期待を寄せています。
●企業ウェブサイト: https://www.terrensis.com/en/
DTBird & DTBat(スペイン)
再生可能エネルギーの導入と野生動物の保護を両立させるソリューションを提供するDTBird & DTBatは、日本市場への中長期的な参入を視野に今回初参加。「重要なステークホルダーとの出会いを通じて、日本の市場環境を深く理解することができました」と振り返り、同社のミッションと日本市場との親和性の高さを実感。「運営面も想像以上に手厚く、非常に感謝しています」と、今後の継続的な関係構築に意欲を示しました。
●企業ウェブサイト: https://dtbat.dtbird.com/
今後に向けて:日EUパートナーシップの深化と継続的なビジネス創出
今回のビジネスミッションは、再生可能エネルギー分野における実りある対話と協業の基盤を築き、日EUの連携に新たな一歩をもたらしました。欧州スタートアップと日本企業が、それぞれの技術や知見を活かして共創しようとする姿勢は、両地域の産業の持続可能な成長に向けた強いコミットメントを示しています。
EUビジネスハブは、2025年12月に東京ビッグサイトで開催される「SEMICON Japan 2025」に再び出展予定です。半導体分野を中心とした欧州企業との協業を深める場となるほか、2026年春には「Smart Energy Week 春 2026」への出展も控えています。今後も、欧州の先進的ソリューションと日本市場の橋渡しを担うべく、さらなる連携強化と新たなビジネス創出に取り組んでまいります。